1975年6月30日現在で、トータル銀行の総預金高は8百4十8万5千8ドルに達し、スタッフの数は17名を数えました。
ベタンクアートが退任した1982年には、銀行の資産は約1億2000万ドル。
年12パーセントの割りで成長し、市内の各所に支店を置いて営業していました。
銀行が敬遠したのは〈コロンビアのカウボーイ〉たちからの大口の現金預託だけでした。
それほど良心的ではない地元の銀行を太らせ、すれっからしのジャーナリストたちがマイアミの繁栄の源泉だと称している金です。
麻薬関係の金は世界中の他の多くの都市にも時折注ぎこまれています。
ニュー・オーリンズやデトロイトからアンカラやマルセイユまで流れて、その土地の大衆を変えることもなく、富ませることもなく吐き出されています。
そして大もうけを狙う麻薬密売人の考えが貧困と堕落の源泉となっています。
不正に入った金はとうてい資本とはなりえないでしょう。
そうした金は人間の持つ動機、価値、エネルギー、真の成長の糧となるはずの仕事への意欲を汚し堕落させてしまうからです。
マイアミの富・・・
すなわち麻薬という説は、中国人クリーニング店からイタリア人生花店にいたる新しい移民企業を、子供の労働を食い物にする〈搾取工場〉とか犯罪行為の隠れみのと言ってことことに非難してきた長い間の〈リベラル派の〉伝統を継ぐものです。